メジャーデビュー戦から、宿命の対決が実現する。藤浪の米初登板は、４月１日（日本時間２日）のエンゼルス戦に決定した。大谷は３０日（同３１日）のア軍との開幕戦に先発するため、１日空いての第２戦はＤＨとしての出場が濃厚だ。ともにプロ１年目だった１３年５月２６日（甲子園）以来、１０年ぶりに「藤浪ＶＳ打者・大谷」が実現する。

　高校時代からしのぎを削ってきた同学年のライバルとの激突。藤浪は「その場で投げられる喜びを感じながら、思い切ってプレーできれば。できるだけ抑えられるように一生懸命、頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。

　縁がある。オープン戦でデビューした２月２８日も、２人は投げ合った。藤浪が２回無失点、大谷が３回途中無失点。投手に専念した大谷は試合後、「実際に試合でやるときは多分、僕自身も（打席に）立つと思うので、そのときは楽しみにしたい」と心待ちにしていた。

　藤浪はこの日のブルワーズ戦が開幕前最後の実戦登板。オープン戦最長の６回を投げて、被安打０。４イニングが３者凡退だったが、４回に突如、別人のように制球を乱した。先頭から３者連続など４四球に２つの暴投も重なり、無安打ながら２点を失った。最速９８マイル（約１５８キロ）をマークし、「全体的には良かった」と、うなずきながらも「４回がなければ言うことなかった」と苦笑いだった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/95294cce894912a86df3362c0d97955464ab1c44