新井貴浩は広島東洋カープの若手スラッガーとして活躍していたが、チームの主力である金本知憲に憧れていた。金本は新井に厳しく指導する一方で、彼の才能を認めていた。ある日、二人は偶然ゴルフ場で出会い、一緒にプレーすることになった。その時から二人の関係は変わり始める。

金本は新井に自分の考えや経験を語り、野球以外の話題でも盛り上がった。新井は金本の人間的な魅力に惹かれていくが、彼には妻子がいることを知ってしまう。それでも新井は金本への想いを抑えられなくなり、ついに告白してしまう。

金本は驚きと戸惑いを隠せなかったが、新井への友情や尊敬も感じていた。しかし、家族やチームメイトへの責任も重く、二人の関係を受け入れることができなかった。それでも二人は密かに会うようになり、禁断の恋に落ちてしまう。

やがて二人の関係は周囲に知られるようになり、スキャンダルとして報道される。チーム内では非難や孤立も起こり、二人のプレーにも影響が出始める。そんな中、金本はFA権を行使して阪神タイガースへ移籍することを決断する。

新井は金本を止めようとしたが、「お前だけはカープで頑張れ」と言われて別れを告げられた。二人は涙ながらに最後のキスを交わし、「アニキ」と呼んだ。