出馬表を目にした瞬間、〔５〕枠（９）番アーモンドアイが「光ってた」と迷わず本命に指名。昨季最下位だった虎を就任１年目で３位に導いた指揮官は、馬券でもファンを喜ばせる！！

　広げられた新聞を目にした瞬間、矢野監督が迷わず（９）番を指さした。虎将の大本命はアーモンドアイだ。

　「パッと目を引いた。キラーンと来た。間違いないわ。アーモンドアイが１着。光っていた。たまたま真ん中というのもあるかもしれないけど」

　普段は馬券を手にすることが少ない虎将が即答した。虎のチームカラーも、この日着けていたネクタイも、アーモンドアイの〔５〕枠も黄色。
この馬を選ぶしかなかった。熱発で８日の香港カップを回避し、有馬記念に照準を合わせたことを聞くと
「まさに舞台が整ってる。勝つために」と捕手出身らしくプロセスを重視した。

　ロードカナロア産駒ということで距離不安がささやかれても一掃し、牡馬に混じっても負けないド根性。アーモンドアイが飛び込んでくることに時間はかからなかった。

　人情も忘れない。
２番手以下には「佐々木さんは応援しないと」と東北福祉大の先輩、佐々木主浩オーナーの愛馬シュヴァルグランを昨年に引き続き指名した。

さらに親交のある武豊が騎乗するワールドプレミアも候補に入れた。最後にキセキを追加。「名前がいいやん。名前で、キセキ」。今季の６連勝フィニッシュは奇跡とも呼ばれた。

　（７）（９）（１１）（１６）の馬連（６点）、３連単（２４点）のボックス買いで勝負。

「特に有馬（記念）ってなったら。野球で言うオールスターでしょ？みなさん年末の夢を買ってもらって、いい年を迎えられるように」。
甲子園でファンを喜ばせた矢野監督は、有馬記念でもファンを喜ばせる！！