新型コロナウイルスの流行に伴い、感染症学の第一人者として、連日ニュース番組などに出演中の白鷗大・岡田晴恵教授が今月から白鷗大野球部の顧問に就任していたことが２８日、分かった。

　白鷗大野球部は、関甲新学生野球連盟１部リーグを春秋合わせてこれまで８度制している大学野球界の強豪。飯原誉士（元ヤクルト）、大山悠輔（阪神）、岡島豪郎（楽天）、高谷裕亮（ソフトバンク）ら、多くのプロ野球選手を輩出している。

　白鷗大野球部の部長をこれまで長年務めてきたのは、第１２回日本レコード大賞の新人賞も受賞した大ヒット曲「走れコウタロー」でも知られる山本コウタロー（厚太郎）名誉教授（７１）。「山本先生とは教授室が隣同士だったこともあり、いつの間にか仲良くなりました。私自身も大の野球ファンということもあり自然と野球部とは深く関わるようになっていったんです」（岡田教授）

　山本名誉教授は昨春に退官。それに伴い野球部部長の座からも身を引くことになった。「その際に山本先生から『あとは頼みますよ』と言われましてね。このたび、野球部顧問を引き受けることになりました」と就任への経緯を語った岡田教授が新顧問として今、もっとも心を砕いているのは部員たちの感染予防対策をはじめとした健康管理だ。

「白鷗大野球部は部員７０人全員が寮暮らし。寮内ではこまめに検温をさせ、手洗いや換気も徹底させています。食事や入浴時間も時差をつけてばらけさせ、密をつくらないように。つい先日も寮内に直接乗り込んで消毒や換気がしっかりできているかチェックしてきましたよ」

　岡田教授は同大野球部顧問として、２２日のヤクルト―阪神戦（神宮）を山本前部長らと視察。同戦では、大山が先制の１２号３ランを放つ活躍でチームの勝利に貢献し「目の前でホームランを打ってくれて本当にうれしかったです。（同席した）山本先生なんかヤクルトファンのはずなのに大はしゃぎしてましたよ」という。

　多忙な日々が続く岡田教授だが、各界で活躍する教え子たちの姿は大きな励みになっているようだ。