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【悲報】夏の甲子園は「無理」…文科相が衝撃発言!球児の健康問題を国会でも議論
投稿日 2019年11月29日 00:02:00 (阪神タイガースまとめ)
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日本高野連は「1週間で500球」の投球制限導入など、改革を始めている。来夏で102回大会を迎える、夏の甲子園の存続に関わる文科相の発言だけに波紋が広がりそうだ。
今夏で101回を迎えた全国高校野球選手権。数々のヒーローを生み出し、球児の全力プレーで国民に感動を与えてきた甲子園大会に、日本高野連を統括する萩生田文科相が一石を投じた。
衆院文部科学委員会で足立康史氏(日本維新の会)が、連投や投げすぎが問題視される高校野球について見解を問うと、萩生田氏は「アスリートファーストの観点で言えば、甲子園での夏の大会は無理だと思う」と発言した。
近年の夏の甲子園では気温上昇による熱中症対策や投手の投球数が社会的な話題となっている。昨年12月に新潟県高野連が、100球に達した投手は以降の回で投球できない球数制限を導入することを決定したことが議論に拍車をかけ、今年4月26日に日本高野連は第1回「投手の障害予防に関する有識者会議」を開いた。
横浜高元監督の渡辺元智氏や早大・小宮山監督、医師らが委員となり、9月の第3回会合では、春夏の甲子園大会と地方大会を対象に「1週間で500球」の投球数制限の答申を決定。29日の理事会で議論される。
今夏の甲子園では決勝前日に休養日を設け、来年3月の選抜大会でもこれまでの準決勝前日に加え、決勝前日を休養日にするなど、改革を進めている。
萩生田氏は球数制限については、「選手の健康管理を考える視点が入った点は評価できる」と理解を示した。
(夏の大会は無理との発言に対する)コメントは差し控えたい」と困惑の表情で「本来、高等学校の最終の決戦は秋の国体の場だと思う」と持論を述べたことについては「よく分からない」と語った。
萩生田氏の発言はこれまでも物議を醸してきた。10月には20年度から導入予定だった大学入学共通テストでの英語民間試験について、「自分の身の丈に合わせて2回をきちんと選んで頑張ってもらえれば」などと発言。
経済力による教育格差を容認していると批判を浴び、「説明不足な発言だった」と陳謝した。
今回は発言後に同氏の事務所が「甲子園自体を否定する意図はない」と説明。だが、文科相は春、夏の甲子園で開会式に来賓として招かれ、祝辞を述べる。それだけに今回の発言が持つ意味は重い。
1915年に第1回大会が行われ、100年以上の歴史を誇ってきた夏の甲子園。存続意義、開催方法などの議論に発展するか、注目される。
投球の障害予防に関する有識者会議で委員を務める横浜高元監督・渡辺元智氏
「突然、『夏の甲子園は無理』と言ったということに驚いている。高野連が準々決勝後、準決勝後に休養日を設けたり、運営・日程の問題に取り組んできていて、ナイターは可能かなど、いろいろ考えられているところだ。
球数制限も現場に声をよく聞いて、進めていっている。大所高所からの答弁なんだと思うが、根拠は何か、どういう観点からの話なのか、それもわからない」
今夏の甲子園で優勝した履正社高・岡田龍生監督
「確かに夏は30、40年前と違って暑くなっていて、熱中症の警報が出たりという大変な中で選手が戦っているとは思う部分はあるけど…。大臣が話されていたと聞いて、驚いている」
(投球数制限などで)選手のみなさんの健康管理を考える視点が入ってきたという点は評価できる。投球制限というのはひとつのオプションとして決して否定するものではない。
野球でいえば、スポーツは団体競技でありますから、そんなことより、仲間と流してきた3年間の汗を考えたら、大学で野球ができなくなってもいいから、腕がちぎれてもいいから、このマウンドで頑張りたいと思う選手もいる。
(大船渡の)佐々木選手が決勝で投げなかったことで賛否両論がありました。いろんな思いがご本人も、選手たちもあったと思う。間違っても高野連という組織がプロ野球の養成所になってはならないと思う。
プロ野球のためにこの選手を潰したら、もったいないみたいなことが議論されているのであれば、これは大きな間違い。選手のみなさんの健康管理というのを考えてやっていくことが大事だと思う。
IOCのアスリートファーストの観点から言えば、甲子園での夏の大会は無理だと思う。本来、高等学校の最終の決戦は秋の国体の場だと思う。
★球数制限問題の経緯
◆2018年12月22日 新潟県高野連が故障予防や選手の出場機会増などを目的として、投球数が100球に達した投手は以降の回では投球できない球数制限の導入を決定。
◆19年2月20日 日本高野連が新潟県高野連が今春の新潟県大会で導入を目指していた球数制限について、同高野連に再考を求めた。
◆同3月18日 新潟県高野連が日本高野連から再考を求められていた今春の新潟大会に限った投手の球数制限導入について、実施の見送りを発表。
◆同4月26日 日本高野連が第1回「投手の障害予防に関する有識者会議」を開き、指導者、医師など各界から選出された委員が投球数制限などについて意見を交わした。
◆同6月7日 「投手の障害予防に関する有識者会議」の第2回会合で、一定の日数の中で投げられる球数を制限することを答申に盛り込むことを決定。
◆同9月20日 「投手の障害予防に関する有識者会議」の第3回会合、春夏の甲子園大会と地方大会を対象に「1週間で500球」の投球数制限導入を答申に明記することを決めた。
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Source: 阪神タイガースちゃんねる
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