阪神・金本知憲監督（４９）が甲子園での秋季練習初日の２４日、報道陣に「スパルタ＆強制」禁句令を出した。「明るく、厳しく」をチームのモットーとしているが、「猛練習」ぶりが誇張されていると指摘。「強制とか、スパルタは禁句。スパルタと違うから。背中を押してる、だから」と、アマチュア球界に間違ったマイナスイメージがつかないよう、冗談まじりで表現の自粛を要請した。

　きっかけは「矢野新２軍監督には厳しさを求めるのか」という報道陣からの質問。「君たちは厳しさ厳しさと言うけど、ゴリゴリと鬼のように、（一昔前の）高校野球のようなことをやらせていると誤解されるんだから、（誇張表現を）やめてくれる。どこがスパルタや。君たちのおかげでアマチュアが阪神に行きたくないと、軍隊みたいなイメージがついている。明るくやっているんだから。軍隊じゃない」と、ドラフトを２日後に控えているだけに、半分真顔で訴えた。

　指揮官の言葉通り、午前１０時３０分から約３時間の全体練習は、活気にあふれていた。中谷、大山の約１時間の居残り特打では、ヘッド兼任に昇格した片岡打撃コーチが熱血指導。今季の２０本塁打から、さらに飛躍を目指す中谷は「少しでも身に付けていきたい」と感謝の言葉を口にした。某スポーツ紙には「泣くまで振らす」などの予告もあったが、泣きながらバットを振っている選手はいなかった。

　１位指名を公表している早実・清宮君らアマチュアの皆さん、安心してください。（島尾　浩一郎）

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00000082-sph-base

金本の表現のひとつひとつ、所属選手の声からことごとくブラック企業の職場紹介みたいで草