広島からドラフト７位で指名された久保修外野手（２２）＝大阪観光大＝が１日、同大学で田村恵スカウト、鞘師智也スカウトから指名あいさつを受けた。支配下選手では最後から２番目の指名。同じく「ブービー入団」から日本シリーズＭＶＰを獲得したオリックス・杉本裕太郎外野手（３１）に続く“成り上がり”を誓った。

　久保はドラフト７位からの逆襲を誓った。

　ドラフト当日を振り返れば各球団が指名終了を表す“選択終了”の文字を思い出す。画面に次々に出される４文字に「ヤバイなと思ったんですけど。鞘師（スカウト）さんが一番自分のことを評価して期待してくださっていた。指名があるはずと待っていました。呼ばれた瞬間はホッとしました」。支配下では１２球団で最後から２番目となる６８番目での指名だった。

　「生意気なんですけど、取らなかった球団を見返してやるぞというくらいの気持ちで頑張りたい。上位で選ばれた選手たちより早く活躍したい。負けたくない」

　「ブービー入団」で思い出されるのはオリックスのラオウこと杉本。１５年度ドラフトでは全体８８人中８７番目となる１０位で入団し、昨季は本塁打王、今年の日本シリーズではＭＶＰに輝いた。

　「自分も何年か後に活躍できるようにしていきたい」

　大阪観光大ではかつて広島でもコーチを務めた名伯楽で知られる伊勢孝夫氏に打撃指導を受けた。伊勢氏は「足、肩、守備はすぐにでも１軍で使える。打撃もプロの速さに慣れれば３割３０本３０盗塁を狙える」と評価した。

　ラオウのように、そしてドラフト６位入団の新井監督のように下位から成り上がる。

大阪観光大では1年生の春から2部ベンチ入り。
　主に5番・センターとして出場の機会を掴み取り、打率.200、本1点7で規定打席到達を果たす。
　その後、1番（21秋から主将）に定着し、二部外野ベスト9のタイトルを2度受賞。
　6季（2部4､1部2）で計51試合に出場し、通算62安打、打率.325、本7盗23の実績を残した。
　2年生の秋の2部戦で打率.444（2位）＆10試合9盗塁（1位）の好成績を記録。
　3年時秋の2部リーグ最終節・大工大1回戦で逆方向ライトに叩きこむソロ本塁打を放っている。
　通算51試合、打率.325、62安打、7本塁打、32打点。

　180cm80kg、プロ注目の1番・中堅手。
　主にリードオフマンを務める右打者。近畿学生リーグ通算7発（1部3、2部4）の長打力を秘める。
　1年生の春から中堅手としてレギュラー。3年生の秋から主将の大役を任された。
　高3夏の予選準決･出雲商戦で中越えソロ、大3秋の大工1回戦で右越えソロを放っている。
　元プロ選手・伊勢孝夫特別アドバイザーの指導を受けてプロ注目選手に成長。
　50m5秒9＆遠投120mの足･肩がアピールポイント。2年時秋の2部戦で最多9盗塁を記録した。
　通算51試合で34三振24四死球23盗塁。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a01baca4724829b954b6bbbd4d47c28f076bd85d