阪神・藤浪晋太郎投手（２４）が２３日、甲子園で行われた投手指名練習に参加。登板予定の２６日の広島戦（甲子園）で２０１６年９月２２日（マツダ）以来、６７２日ぶりとなる鯉倒に向けて気合を入れた。万が一、２戦目までを連敗で迎えた場合、自力Ｖが消滅することになる大事な一戦。首位広島から白星を挙げ、完全復活を果たす。

　列島が記録的猛暑に見舞われた中、蒸し風呂のように暑い甲子園で軽快に体を動かした。準備は万端。藤浪が今季初対決の広島戦に向けて、静かに闘志を燃やした。

　「セ・リーグで一番強いチームが相手になりますけど、相手どうこうよりも自分のボールをしっかり投げることだと思います」

　この日はキャッチボールや守備練習、ランニングで汗を流した。１軍マウンドは４日の中日戦（甲子園）以来だが、調整は順調。１１日に出場選手登録を抹消され、１９日ウエスタン・ソフトバンク戦（筑後）に先発し快投を披露した。４回を２安打無四球無失点、わずか４７球でシャットアウト。格の違いを見せつけた。「いろいろ試しながらできたので充実した投球だったと思います」と手応えを実感。いい感覚そのままに、赤ヘル斬りへ挑む。

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「球数をかけるところはかけつつ、基本は勝負していかないと、自分の首を絞めることになるので。慎重になるところはなりますけど、基本的には大胆に行きたいです」

　６７２日ぶりとなる広島戦白星、そして４５５日ぶりとなる甲子園での勝利へ。勝って自身も虎も、ここから這い上がる。