そこで姉妹は大人しくマスクを着けるのかと思いきや……警備員の男性を襲撃するという暴挙に出た。妹のジェイラが警備員の頭をつかんで制している間に、姉のジェシカがメッタ刺しにしたという。

10月27日、検察は姉妹を第一級殺人未遂容疑で起訴。判事は保釈金なしの勾留を命じた。

イリノイ州の新型コロナウイルス感染者数は38万7000人以上、死者数は9800人を超えており、公共の場所でのマスク着用が義務付けられている。

そこで警備員が携帯を奪おうと手を伸ばしたとき、ジェシカがそばにあったゴミ箱を手に取り、身長195センチ、体重120キロの警備員の顔めがけて投げつけたという。

さらに姉妹は警備員にパンチを食らわせ、ジェシカは櫛（くし）の中に刃物が隠された「コーム・ナイフ」を取り出して彼を刺し始めた。

シカゴ警察によれば、ジェイラが警備員の髪の毛をつかんで押さえている間に、ジェシカは彼の背中、首、腕を27回もメッタ刺しに。警備員本人や靴店の店長が、もうやめてくれと懇願したにもかかわらず、彼の頭や体に蹴りまで入れ続けたという。

27日の保釈審問では、姉妹の弁護人が第一級殺人未遂容疑は重すぎると主張。彼女たちは双極性障害を患っており、正当防衛だったと述べた。姉妹に犯罪歴はなかった。

弁護側は計画的犯行でもなかったと訴えたが、判事は被害者が負った刺し傷の数が尋常ではないことを指摘した。公判は11月4日から始まる。

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