阪神はドラフト１位・佐藤輝明内野手が自身初の２打席連続本塁打含む３安打＆３打点の活躍で３連勝を飾った。初回に適時打を放っていた怪物ルーキーは３回１死から左腕・浜口のインハイ１４１キロ直球を捉え、新人左打者最多となる２１号ソロを運ぶと、６回にも衝撃の一発だ。インローの直球を振り抜き、左中間席へ決勝の２２号ソロ。球団新人記録の田淵幸一に並んだ。

　進化を告げる快音が鳴り響く。佐藤輝はあっさりと歴史の扉に手をかけた。同点の６回先頭。浜口のインロー１３７キロ直球を振り抜くと、打球は無人の左中間席で弾んだ。決勝の２２号ソロ。６９年・田淵幸一の球団新人記録に自身初の２打席連発で並び「偉大な方に並ぶことができてすごく光栄です」とほほ笑んだ。

　１本目もメモリアルアーチとなった。１点リードの３回１死。浜口のインハイ直球にうまく肘を抜いて対応した。五輪中断期間を挟み、公式戦１１試合ぶりの２１号ソロが右翼席へ。東京Ｄでは初の一発。７５年前に大下弘（セネタース）が記録した新人左打者の最多本塁打を“セ界本拠地制覇弾”で更新した。初回の先制適時打と合わせて今季７度目の猛打賞。前半戦は右手にかけていた左手の小指もグリップを握り、操作性を高めたことが内角攻め攻略につながった。

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