「すみません…」

　試合後、本人は多くを語らなかったが、快音が響いたのは３点リードの七回二死二塁。サイドスロー右腕・秋吉に追い込まれながらも、甘く入ったスライダーを完璧に捉えた。左中間を真っ二つに破る適時打で三塁ベースに到達。両手をたたき、白い歯をこぼした。

　とはいえ、それまでの３打席は二ゴロ併殺、空振り三振、空振り三振。出場３６試合中２８試合でスタメン起用され、打率・１６７では物足りない。金本監督も「甘いボールを打つのが打撃なんですけど、まだまだタイミング、ボールの見極めというのは。課題が多い」と厳しい現状を明かした。

　将来の主砲候補と期待され、昨年は４番も任された。それだけに、今季の内容には、まだまだ指揮官も納得いかない。

　「打率が打率だから。もうちょっと、そろそろ考えないとという…。ここまでほとんどスタメンで出て、１割６分台というのは、なかなか１軍のスタメンで出られる数字じゃない。ぎりぎり首の皮一枚つながったかなというヒットでしたね」

http://www.sanspo.com/baseball/news/20180523/tig18052305020004-n1.html