阪神秋季キャンプ（１７日、安芸）阪神・浜地真澄投手（２０）は七回から登板し、２回を５奪三振で１安打無失点。課題としていた変化球で三振を奪うなど矢野燿大監督（４９）をうならせた。先発の望月惇志投手（２１）、３番手で登板した才木浩人投手（２０）も、それぞれ２回を無失点。若虎３人衆が、来季の先発ローテ入りへアピールした。

　期待の若虎トリオが、土佐湾の水面のようにキラキラと輝きを放った。中でも矢野監督の目を引いたのが、浜地だ。来季３年目の２０歳右腕は、２回５奪三振の快投で無失点。秋季キャンプ最後の実戦で、練習の成果を存分に発揮した。

　「いいアピールというよりも、自分の納得いく形でできました。（キャンプ後に派遣されるウインターリーグ）台湾でも続けていきたいです」

　１３日の紅白戦では３回５失点と崩れたが、この日は変化球が安定し、成長を見せた。七回二死一塁ではフルカウントから左打者の外角低めへスライダーを投げ込み、空振り三振。八回は先頭に四球も、後続を３者連続三振に仕留めた。

　「２日前（１５日）のブルペンで練習していたので。試合でできてよかったです」とうなずけば、矢野監督も「あれ（左打者の外角スライダー）はもう、投球の幅になってくる。ああいうのが俺はすごくうれしかったというか…」と賛辞を惜しまなかった。１３日の紅白戦で望月が投げた際、「おしゃれ」と大絶賛した“外スラ”を、前回苦しんだ浜地が見事に駆使したのが、うれしかった。

　その望月も、１歳先輩として貫禄の投球だ。先発に抜てきされ、２回２安打無失点。下半身の粘りを生かしたフォームで最速１４９キロを計測するなど手応えを得た。

　「技術的な収穫が結構あったので２、３月に向けて忘れないように過ごしていきたいです」

　さらに３番手で登板した２０歳、才木も２回を無安打無失点。「投げるリズムや変化球でカウントを整えていくことを試せた。来年は質のいい内容を求めていきたいです」と収穫を口にした。

　三者三様の好投を披露した若虎に、指揮官は「若手３人、トリオというか。期待のピッチャーたちが来年、先発の争いの中に入ってきたら、めちゃ楽しみじゃない？　超楽しみ」と目尻を下げた。メッセンジャー以外は白紙の来季の先発ローテ。オリックスからＦＡの西の獲得へ交渉を進めいるが、楽しみな若虎トリオが、チームを底上げしていく。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181118-00000028-sanspo-base

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