セ・パ両リーグは１２日、来年のオープン戦の日程を発表。阪神の開幕戦は２月２３日のヤクルト戦（浦添）となった。いきなりシーズン開幕戦（３月２９日、京セラ）の相手となる中、遊撃再挑戦を矢野監督に直訴した鳥谷敬内野手（３７）が「２・２３」から出場する可能性が浮上した。球団関係者によると本人は早期実戦出場を目指しているといい、球春到来即、若虎とのゴングが鳴る。

　レギュラーは白紙として、競争をあおる新生・矢野阪神。その火花バチバチのバトルが「２・２３」から始まる－。この日、来年のオープン戦日程が発表され、虎の開幕は２月２３日の浦添。来季開幕で激突するヤクルトとの対戦が決まった。そして本来なら若手のアピールの場に、あの男が参戦するかもしれない。

　「鳥谷は早期実戦（出場）を考えているようだ。相当、気合を入れて練習をしている。オープン戦の開幕も志願するのではないか」

　球団関係者が明かした。鳥谷は来年の初実戦について「先のことはまだわからない」と明言を避けているが、５日の契約更改後の会見で「野球を続けられるのか辞めなきゃいけないのか、大事な１年になる」と覚悟を吐露。５年契約の最終年となる来季は、間違いなく勝負のシーズンだ。

　３年間の金本政権下では遊撃レギュラーの座を失い、連続試合出場も昨年５月末に「１９３９」でストップ。このオフ、「もう１回練習させてほしい」と矢野監督に直訴し、来春キャンプの遊撃スタートが決定している。

　通常、ベテランは２月下旬に実戦に登場し、オープン戦への出場は３月上旬、本拠地甲子園に帰ってきてから、という流れだ。鳥谷は春季キャンプ中に二塁転向となった今年、オープン戦２戦目の２月２５日の中日戦（北谷）で初実戦。降雨コールドとなった中で１打席に立ったが、今年はさらに前倒しするかもしれない。しかもオープン戦開幕に出るとなれば、紅白戦など実戦への出場は、さらに早くなる可能性は高い。まさに若手と横一線、一からの戦いだ。

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