阪急、オリックスなどで活躍し、史上最高のスイッチヒッターと評された松永浩美さん（59）が11日放送のTBS「バース・デイ」（土曜後5・00）に出演。新型コロナウイルス感染拡大の影響で収入源が断たれた苦境を明かした。

10年前に再婚した18歳下の妻・かおりさん（41）とともに妻の故郷・鹿児島で小2の長男・龍太郎くんから1歳1カ月の次女・史織ちゃんまで2男2女の子育てに奮闘している松永さん。
新型コロナの影響で主な収入源だった野球教室と月2回のペースで行っていた講演会が延期となり、収入源が断たれたという。

「（今後）無収入になる月もあります」という松永さんに「私も不安です」と妻・かおりさん。だが、2人は前向きだ。
そもそも松永さんは現役時代にトータル11億円を稼ぎながら勧められた投資にことごとく失敗して回収不能となり、当時の妻とも離婚。
引退時に「多分1億円ぐらいはあるだろう」と思っていた現金は残っておらず、それどころか現役最終年の年俸が1億円超だったことから翌年の数千万円にのぼる税金が払えず自宅売却と「もう真っ暗」という生活を送っていた。

そのことが週刊誌に報じられると解説の仕事は激減し、知人からの年賀状すら激減。
「どん底です」「人間不信どころじゃない」と2、3年は荒んだ日々が続いた。だが、そこから精神的に救ってくれたのが知人の紹介で知り合った現在の妻であるかおりさん。当時大手新聞社に勤めていたかおりさんが高校生の時に父親の経営していた建設会社が倒産して苦労した経験から松永さんの話を親身になって聞き、2年の交際を経て2010年に結婚。
8年東京で暮らしたが、2年前に鹿児島へ引っ越した。
その際、専業主婦となっていた妻は松永さんの仕事が軒並みキャンセルとなって以降はパソコン教室の講師を始め、家計を支えているという。

「妻が人を信じるということをもう一度覚えさせてくれた」という松永さんは先の見えないコロナとの闘いにユーチューバー挑戦を決意。
室内で単身、野球指導する様子を妻に撮影してもらい、慣れないパソコンに悪戦苦闘しながらも動画アップを続けている。
人気ユーチューバーは100万再生を超えるが、松永さんは平均3万4000回で、チャンネル登録者は4000人あまり。
「4000人は昔の西宮球場ぐらい。ヤフードーム（現ペイペイドーム）がいっぱいになるぐらい、3万ナンボか4万人ぐらいになればいいな」と目標を掲げる松永さんだった。

 

4/11(土) 19:57配信