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大阪桐蔭・藤原恭大の野心「トリプル3をとってメジャーに」
投稿日 2018年10月22日 01:02:35 (阪神タイガースまとめ)
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2年生から侍ジャパンU-18のメンバーで活躍してきたのが藤原恭大だ。
『4千分の1の名将』(大和書房)を上梓したスポーツジャーナリストの古内義明氏が、入学以来取材を続けてきた藤原の胸の内に迫った。
──史上初となる2度目の春夏連覇から2か月ほど経ちましたが、甲子園はどんな場所?
藤原:あんなに観客が入るところは甲子園しかないと思いますし、本当に素晴らしい環境で野球ができました。注目もしてもらえて、これほどの場所はないと思っているので、感謝しかありません。
──春と夏を通じて、一度も負けないで、頂点に立ったまま終わるのはどんな気分?
藤原:優勝旗を持ったりもしましたが、優勝したという実感がまだわかないです。
──個人として100点満点中、何点?
藤原:60点くらいです。自分としてもっと出来たな、という部分もあったので、そこに少し悔いが残っています。
──誰が一番いいピッチャーと感じましたか?
藤原:決勝で対戦した金足農業の吉田を始め、最後の夏は全員いいピッチャーでした。
──甲子園通算5本塁打は先輩の平田(中日)や森(西武)らと肩を並べる歴代5位タイです。
藤原:もっと打てたと感じたこともあったので。やっぱり金属バットを使うバッターは有利だと感じています。木製バットだったら、打ててない部分もあったと思うので。
──なかなか厳しい自己採点ですね。ミレニアム世代と言われた中でプレッシャーを感じたことは?
藤原:(甲子園で)勝たないといけない、というのはありました。
──振り返って、大阪桐蔭は自分にとってどういうものでしたか?
藤原:入学する前から、「強い、強い」と言われていました。
新チームが始まった時も自分たちではそんなに強くない、弱いチームとしてスタートしましたが、周りからは、「強い」と言われながら、ずっと練習をしてきました。
その周りからの刺激が自分にはすごく良かったというか。
みんながやっぱり勝たないといけない、優勝するという目標に向かって出来たので、個人としてもチームとしてもすごく成長したんじゃないかなと思います。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181021-00000004-pseven-spo
10/21(日) 7:00配信
藤原:2年連続で経験させてもらって、すごい仲間とやらせてもらったり、強い相手とやらせてもらって、去年と違って、また違う見方がすごく得られたので本当にいい経験になりました。
──国際大会は、甲子園とはやはり違いましたか?
藤原:甲子園ではスピーディーな進行になりますが、国際大会は逆に2分15秒以内に投げるとか決められているので、ちょっと間合いが長くなるので、やりにくさはありました。
──韓国や台湾のピッチャーと対戦したが。
藤原:いいピッチャーが相手でしたし、木製バットということもあって、自分も含めて日本のチームは全然バットが振れていなかったので、力負けということをすごく感じました。
──その中で今後の課題は見つかりましたか?
藤原:やはり金属に比べて、木製は飛ばないというか、しっかり振らないと飛ばないので、バッティングとしてもまだまだという部分が多かったので、本当にもっとバッティングを鍛えていかないといけないと感じました。
──アジア大会前には、侍ジャパン壮行試合で大学生と対戦しました。
藤原:大阪桐蔭の先輩である田中誠也さん(立教大学)はコントロールがすごかったので、当てにいってしまい、投球術が違うなと思いました。
高校野球はスピードで押して来ますが、大学生のいいピッチャーはスピードもキレもコントロールも全然違うので、当てるだけのバッティングしか出来ませんでした。
プロはあれよりもっとすごいピッチャーがいると思うので、自分の想像している以上に、もっとバッティングを鍛えないといけないと感じたので、今は一度体をイチから鍛え直し、しっかりフルスイングが出来るように、練習しています。
──西谷監督は、どんな監督でしたか?
藤原:野球のことはあまり怒られたことはありませんが、野球以外のことはたくさん注意されてきました。
「野球だけ出来たらいい」というものではないと、私生活のことはきつく言われます。
藤原:体幹は毎日しています。体は大事だと思っているので、今は腰と腹筋、背筋を強くしようと毎日やっています。
──大阪桐蔭の伝統とは?
藤原:技術はもちろんですが、それ以外のレベルも高いところです。
野球のために、学校生活、寮生活にしてもすべて野球に繋げる意識で、みんながやっていることです。中学校とは考え方が違うなと思いました。
──どんな時にその伝統を感じますか?
藤原:しんどい練習のときに感じます。
夏の北大阪予選準決勝の履正社戦で負けていた苦しい場面で、自分の打席が回ってきたのですが、あれだけやってきたという自信を持って打席に入れたので。
その練習をしているからというのは、本当にあると思います。
──大阪桐蔭の寮生活は楽しかったですか?
藤原:はい、楽しかったです。3年生とは仲が良いですし、一生の宝物です。卒部して自宅からの通いになりました。プロに入ってからも、寮生活は全然大丈夫です。
──野球以外では、何をしている時が楽しいですか?
藤原:音楽を聴くチームメイトはいますが僕はあまり聞かなくても、試合に向けて自然にスイッチが入ります。漫画が好きで、何でも読みます。いま、ハマってるのは『ONE PIECE』とかですね
──これがあれば、ご飯が何杯でも食べれる好きなものは何でしょう。好き嫌いは?
藤原:好き嫌いはなく、大好物はしらすです。いま体重が78キロなので、80キロまでは増やしたいと思っています。
──一度も野球をやめようと思ったことはないですか?
藤原:いや、あります。しんどい時は、ちょっとやめたいなって思ったこともあります。
でも負けず嫌いの性格ですし、やっぱり自分には野球しかないですし、出来なかったことが出来るようになったときの楽しさが、野球の1番の良さだと思います。
──どんなプロ野球選手になりたい?
藤原:好きな選手はソフトバンクの柳田選手です。目標と言ったら失礼なんですが、
あれぐらいバットが振れたらなと思っていますので、もっとバットスイングを速くしようと意識してやっています。また、自分としては3拍子揃った選手になりたいです。
目標設定はしますが、まずは目の前の目標を絞って、まずはやっていくので、そんなに先のことはみていないです。
藤原:最近野球人口を増やしたいとすごく思うので、小さい子にもっと野球をやって欲しいので、野球少年から憧れられる選手にはなりたいと思っています。
──プロに進む上で、アピールポイントは?
藤原:遠投は110メートルぐらい投げますが、脚じゃないですかね。50メートルは5.7秒です。小さい頃から速い方で、中学3年の頃100メートルは11秒5くらいでした。
──逆にプロに行く上で、自分の課題は?
藤原:盗塁が下手なので走塁の技術であったり、バッティング技術はもっと鍛えないといけないなと思います。
──将来はメジャーリーガーにもなりたい?
藤原:プロ野球選手としての目標は、「トリプル3」です。(メジャーに)行けたらいいですけど、そんなに簡単なところではないので、トリプル3が達成できたら、行きたいなと思います。
──野球をする上での信条は?
藤原:「打席に入ったら当てにいかない」ということを意識しています。
あまりデータを重視する方ではなく、打席では自然体で待っていて、基本的に真っ直ぐ狙いで、それで変化球に対応していきます。
状態が良い時はタイミングがしっかりとれて、自分の持ち味であるしっかりしたフルスインングが出来るので、自分の中でそれをやろうという気持ちでやっています。
──自分自身のプレースタイルを表すとしたら、どんな言葉に?
藤原:フルスイングです! それぐらいフルスイングを意識しています。
──いよいよ、ドラフト会議です。人生がクジで決まるかもしれない。
藤原:プロ野球選手になるのがずっと目標でした! 自分の人生かかってますし、それで変わってくることもあると思います。ただ、運もある方じゃないのかなとも思っています。
──当日はドキドキしますか?
藤原:はい、します。バッターボックスでも緊張する方なので(笑)。
──12球団OKですか?
藤原:はい。声がかかれば、どこでも行きます!
【PROFILE】
藤原恭大(ふじわら・きょうた)2000年5月6日生まれ。身長181cm、体重78kg。
6歳の時に、2つ上の兄・海成が野球を始めたのをきっかけで「園和北フレンズ」や「オリックス・バファローズJr」に所属。
強豪・牧方ボーイズではドラフト候補でもある報徳学園の小園と1、2番コンビを組み、全国制覇。
大阪桐蔭では遠投110mと50m5秒7という三拍子そろった選手として早く注目され、史上初となる2度目の春夏連覇に貢献。今年のドラフト会議の超目玉の選手である。
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Source: 阪神タイガースちゃんねる
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