東京六大学野球リーグの早大に、１９０１年の創部以来初となる女子マネジャーが誕生したことが３０日、分かった。開智高（埼玉）でも野球部マネジャーを務めていた藤田南さん（１年）で、４月にマネジャー希望で入部。他の１年生部員と一緒になって練習の準備などに取り組む姿勢を評価され、９月７日に部員登録された。

　「南」の名前は、人気野球漫画「タッチ」のヒロイン・浅倉南が由来。野球好きだった父の影響で、幼少時から大学野球に触れる機会があった。藤田さんは「大学野球のマネジャーになることが小さい頃からの夢でした。神宮球場のアナウンスで選手の後押しがしたいです」と目を輝かせた。

　東京六大学で女子マネジャーがいなかったのは早大だけだった。マネジャーは選手間の互選により決めるという伝統があったためで、小宮山悟監督（５６）は「今の時代、男子も女子もないが、すぐにマネジャーとして認めるわけにはいかなかった。１年生としての仕事ぶりで、周囲の信頼を得たということ」と説明した。
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