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独占なぜ巨人OBの川相昌弘氏は”ライバル”阪神の臨時コーチを引き受けたのか…
投稿日 2021年2月6日 16:02:21 (阪神タイガースまとめ)
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1: 風吹けば名無し 2021/02/06(土) 09:54:07.26 ID:CAP_USER9
意外だった阪神からのオファー
沖縄・宜野座のグラウンドには、相当な量の”ウロコ”が目から落ちているようだ。巨人ー阪神という永遠のライバル球団の枠を超え、守備力向上と勝負所のバント成功率アップを求められて、今春キャンプで臨時コーチを務める川相氏は、たった4日間で、虎のメンバーにある種の”カルチャーショック”を与えた。第1クールの初日から、その指導法やアドバイスに投手、野手問わず「目からウロコ」発言が相次いでいる。
「技術面、気持ちの面でもしっかり準備はしてきました。それでも選手もスタッフも初めて会う人ばっかりだったので、正直言って不安はありましたが、すんなりと入れました。例年だと満員のお客さんの中で練習するんでしょうが、今は球団の関係者とマスコミの人だけ。お客さんがいないのは寂しいけれど、逆に野球に集中できている。僕自身も落ち着いて指導にあたれています」
川相氏にとっても充実のワンクールだったようだ。
24年の現役キャリアを誇る川相氏は、巨人時代は藤田元司氏、長嶋茂雄氏、王貞治氏、原辰徳氏といった名将の下で活躍。不動のショートストップとしてゴールデングラブ賞を6度受賞し長嶋監督からは「守備だけで1億円の価値がある」といわれた。
「勝利にもっとも貪欲だったのは王さん。怖いってもんじゃなかった」
40歳を過ぎた晩年には、落合博満監督が率いる中日にテスト生として入団。脂が乗り始めたころの荒木雅博、井端弘和氏の”アライバコンビ”に多大な影響を与え、年下の立浪和義氏の守備固めとして試合を締めた。さらにコミュニケーション力と下積みの経験も買われ、若手育成のための「メンタルアドバイザー」の肩書も持っていた。
その後は、中日の1軍内野守備走塁コーチから2軍監督を務め、古巣巨人に復帰してからも、1軍監督代行、ヘッド、2軍監督、3軍監督と、あらゆるカテゴリーを経験した。
今回、阪神から臨時コーチを要請されたのは、その野球人としての豊富な経験と知識に加え人間力、総合力を買われてのものだが、ライバル球団のOBに協力を依頼するのは異例のことだ。”窓口”になったのは、川相氏の岡山南高時代の後輩で、現在、阪神で査定を担当している横谷総一だったそうだが、さすがに想像もできなかったオファーに驚いたという。
「阪神さんから声をかけてもらうのは意外でした。しかし、当然、僕が読売グループに所属していることを知った上でお願いされたわけですからね」
川相氏は、切羽詰まった阪神の本気度に心を打たれた。
迷いはしたが、ライバル球団を強くすることが、ひいては、球界全体のレベルアップ、発展につながるのではないかとも考えた。それが、ずっと球界をリードしてきた巨人軍のOBとしての使命でもある。それでも自分の一存だけでは決断することはできず、巨人の山口オーナーにお伺いを立てたという。
「阪神で臨時コーチをすることを許可してくれた巨人のオーナーにも感謝しています。だからこそ、責任があるし僕がこれまで経験したこと、感じていることを全部伝えたいと思いました。何も隠すことはしません」
依頼された最重要課題は、失策数が3年連続リーグワーストの守備の強化である。矢野監督からも電話で「守備をお願いします」と直接、依頼された。それ以上の細かい話をあまりしなかったというが、それだけ信頼されている証だろう。
川相氏は言う。
「主に内野、二遊間を見ることになりますが、それだけではない。連携プレー、カットプレーと守備は全体的に絡んでくる。バッテリー、内外野全員が守備に対する意識を高めないといけない。そこに向け、個々の守備力を上げること。いまは手順を追って取り組んでいます。やっていることは基本中の基本。キャンプは基本を見直す機会でもあるし、それを継続して行っていかなければならないのです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d29991893a7fa8a638e72feba33e9c381d521652
2/6(土) 6:31配信
「過去5年で4回がリーグワースト失策でした」と苦笑いする。
「まず打球を捕らないことには次に投げられない。大事なのはボールを捕ること。そのためには正しいボールへの入り方、グラブの差し出し方をして、捕球成功の確率を上げ、そこからステップして送球につなげる。そりゃプロに入ってくるぐらいだから適当にやっても捕れますよ。しかし、基本を繰り返すことで、その確率は高まる。野球で同じ打球はまずないし、土でも人工芝でもボールは思い通りに来ない。自分は変化しないで変化するボールを捕ることが大事。基本を怠り、油断したり気を抜くとミスが出るんです」
阪神のエラーが多い理由のひとつは、「捕る」動作を含めて、その守備の基本が徹底されていないことだという。
今回のキャンプインに際しては、前夜に守備、バントを担当する久慈照嘉、藤本敦士コーチとミーティングをして「何をどう教えるか」の考え方を共有した。指導することに遠慮はしないが、現場コーチの理解がなければ結果にはつながらない。
「僕はこの時期しかいないわけで、継続してやってもらうためには選手はもちろん、コーチにも理解してもらわないといけない。大切なのは継続することですから」
第1クールの守備練習で、まず具体的に試みたのは久慈、藤本コーチに手でボールを転がしてもらい、ボールへの正しい入り方、グラブの出し方、足の運びを確認する基本練習だった。
「反復練習、選手もコーチも理解して取り組んでくれました。見るポイントも2人ともショートを守っていたので共有できました」
ノックは2人に任せ、川相氏はスマホを駆使して映像を撮影し、その場、その場で、すぐ本人にそれを見せ細かく捕球動作、姿勢の確認作業を行っている。
川相氏は、逆説的にこうも言った。
「守備が課題と言われていますが、実際に、その数字を残しています。これからはより成功率を高めるため、基本に忠実にやり続ければ、もっと数字はアップするし、ベンチからも投手からも信頼される選手になれます」
守備練習ではベース上で構える選手に向かってノックするという異例の練習も取り入れた。ハンドリング技術を高めるとともにタッチプレーの極意を会得するのが狙い。
「大切なのは自分から捕りに行かないこと。ボールが近いところまでくるまで、いかに我慢して捕球するか。当然、悪送球は捕りにいかないといけないので、だから送球する方もラインを間違えないように投げることが大切。そうすることによって、チームとしていままで取れなかったアウトが取れるようになるし、そうなれば、勝利に近づくことができます」
考え方や意識、つまり視点を変えるだけで何かが変わる。
中日時代に川相氏は、荒木氏にもこんな視点の変え方を教えたことがある。併殺プレーの際、ベースカバーに入る二塁手は走者と絡むことになるが、川相氏が伝えたのは「スライディングを警戒して逃げようとするからランナーが向かってくる。二塁ベースを利用して、ベース上でプレーすれば、走者はベースに衝突するから襲ってこない」というもの。基本の反復プラス意識の変化。それがエラー撲滅への近道なのである。
川相氏は、守備の指導と並行してバント指導も進めた。投手、野手の2班に分けてバント講座を開講した。
川相氏には“世界記録”を生み出したバント3箇条がある。
(1)まずは転がせ!「空振り、フライはダメ」
(2)次に方向を選べ。「自分のやりやすい打球方向を決める」
(3)打球を殺すのは最後でいい。「無理に芯を外してバットに当てて打球の勢いを殺すことはしなくていい」
これが川相氏のバントに対する基本的な考え方だ。
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Source: 阪神タイガースちゃんねる
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