開幕早々、想定外の事態となったが、それでも「あせるべからず」は、過去の教訓からもうかがえそうだ。２０２０年は巨人との開幕戦に３連敗すると、その後もエンジンがかからずに４カードで２勝１０敗の借金８。そこから、わずか１か月足らずの２４試合目で１２勝１２敗と５割までＶ字回復させた経験を、矢野監督自身もしている。

「あのときも開幕戦を継投ミスで落としたのをきっかけにズルズルと負けたけど、打線は今年のほうが、まだいい。２０年は開幕から４番のボーアが全然ダメで。今季は４番の佐藤輝は開幕戦で『行ける』という形もみせたわけだから」（チーム関係者）と２年前よりは、事態が好転するタイミングも早いはずという。

　終盤６回以降で、失点を重ねている問題の中継ぎ陣についても「苦労は今のうちに」が指揮官のビジョンだ。現在は収まりつつあるとはいえ、今季もコロナ禍はどうなるかわからない。突然、複数人の選手が大量離脱する可能性はどのチームにもあり、実際に阪神は２年前の終盤戦でこれを経験した。

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湯浅に期待しましょう！