右打ちのマルテは１８５センチ、９５キロの長距離砲だ。メジャー通算３０発の実績で今季は二刀流・大谷の同僚としてプレー。左手首の張りによる戦線離脱もあり９０試合で打率２割１分６厘、７本塁打、２２打点にとどまったが、２０１６年には１５発を放った実績の持ち主で４番の有力候補となりそうだ。

　守備は主に一塁ながら三塁や外野も可能。「日本でプレーしたいという本人の強い希望があった。そういう選手に来てもらったほうが後で苦労することもない」（谷本本部長）と自らジャパンドリームをつかみにきた。

　ドミニカ共和国出身で明るい性格だというが、今季は球団史上最高額の年俸３億４０００万円で獲得した同じドミニカンのロサリオが不発に終わり、わずか１年で退団。それだけに同じ轍を踏むことを心配する向きもある。ただ「もともとメジャー志向が強かったロサリオと違ってマルテはまだメジャーでやれる可能性もある中で、その道を断って日本に来ることを選んだ。それだけの覚悟で入団するから大丈夫」と球団関係者は問題なしを強調する。

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