３戦連続ベンチスタートとなった阪神・佐藤輝明はは７回１死から代打出場も、左腕・福の外角１４５キロ直球に空振り三振を喫した。５打席連続三振で、２７打席連続無安打と自己ワーストを更新。大山とともに連日の早出特打を行うなど、必死にもがいているが、結果が伴わない。矢野監督は「（特打などは）日々の積み重ねから自分を見つけていく作業。まだまだ成長していかないとダメな選手」と成長を願った。スポーツ報知野球評論家で「世界の盗塁王」福本豊氏は、復活のためにスタメン起用するよう提案した。

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　佐藤輝の状態が上向いている気配はない。７回に代打で出てきたが、以前に指摘した通り、打席の中で迷いが見られ、どの球種に対しても自分の間で振れていない。１ボール２ストライクからの外角直球も完全に振り遅れたものだった。

　ただし、首脳陣には佐藤輝にもっとこだわってほしい。相手先発が左の松葉だったので、３試合連続のベンチスタートを決めたのかもしれないが、１打席で調子を上げるのは難しい。彼は前半戦に調子を落とした時期も、試合に出場する中で適応してきた。ダメなら、８番を打たせればいい。連戦でのリフレッシュを兼ねた１試合のスタメン落ちならともかく、打席に立たせることが何より必要ではないか。

　苦しいチーム状況を踏まえれば、調子の良い選手を起用したい気持ちは理解できる。しかし、決勝打の大山もそうだが、使えば、いずれ打つ。どんな内容であれ、今は結果が一番の薬だ。使うべき選手を使い、どっしりと構えてほしい。（福本豊＝スポーツ報知評論家）
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